木づかいビジネス協議会

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2012年 07月 18日

第3回木づかいビジネスセミナー 開催レポート

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第3回のセミナーにも、多くの方にお集まりいただきました。
ありがとうございました!
デザインコンペの締め切りも7月31日と迫っております。
多くの方のご応募をお待ちしております。


第三回 木づかいビジネスセミナー
開催日:2012.07.05(木)19:00~20:00
講 師:岩本 勝也 氏(エンバディデザイン主宰/インテリアデザイナー)
参加者:31名

講演内容:【自然素材 「木」をデザインする】

ミュージアムデザイン、商業施設のデザインを手がけ、ヒットメーカーとして様々なインテリアデザインを行ってきた岩本氏。
商業施設というのは、クラッシュアンドビルドの連続。効率の良さを考え、3年くらいでお店を変えるようなバブルの考え方が多い世界です。それでいいのか、本当にそれが作りたいものか、と思うようになりました。

40歳になる頃、日本のモノづくりを通して、次の世代に残していくべき「衣食住」を表現する場として、
レーベルクリエイターズ」を立ち上げました。


端材の有効利用

このレーベルのブランドでは、モノづくりの現場から出る端材や売れ残りを、有効利用し、新たな価値を与えています。そうなるとメーカーにしてみれば廃棄代がかからなくて済み、材料費は引き取ってくるものに関しては無料になり、その分を工賃にかけられる。だから半端な売れ残りをどう使うか、活かすかがテーマとなります。

物流の仕組みを知って、メーカー、作る人、買う人みんなが得をする関係づくりをしていく。
その関係性をデザインする、というのも仕事の一つです。


木は扱いにくいけど、扱いやすい素材

木は使い方や状態によって反ったり割れたりしますが、ヒューマンスケールな素材です。
他のモノ、例えば石や鉄などは運ぶのにも、加工するのにも大変なエネルギーが必要。
その点、木は彫刻刀ででも削れます。そんなモノづくりの基本となる素材なので、熟知すれば面白い発見がたくさんあります。

木をデザインしていく上で一番大事なことは「適材適所」。
木の方向などから使い方を見極めなければいけません。
いくら木目がきれいだから壁面に使いたい、と考えても繊維方向により反る場合などがあります。
だから素材を良く知る職人さん、大工さんに相談しながらデザインを作っていく必要があります。


プロのデザイナーの視点から、コンペ対策を行う

●「素材を知る」
今回は杉、マツ系の針葉樹、津波の被害を受けた木などが素材です。
木と言っても木目の詰まった太い木とは違い、直径20~30cm、30年生などの若い木であることが考えられます。そうなると反りやすく、だからと言って厚く使うと割れる原因にもなります。
そういう針葉樹の特性を自分たちなりに調べていくこと。その素材に合ったモノづくりはどういうものか、考えてデザインする事が重要です。

●「ニーズを知る」
このコンペに関してはいわば「部門」がニーズです。だから今回は“自分が欲しいモノ”をニーズとして考えるといいわけです。
ずっと愛着を持ってもらえる、ロングランになるヒット商品を生み出したい、そういうデザインを考えるときに、そのニーズ=自分の基準を持つことが大切です。

木は木目が美しい、香りが良いなどの長所があります。
その長所でどんな心地よさを人に与えることが出来るか、モノづくりとコトづくりは表裏一体です。
形を作ることだけがデザインではなく、関係性を構築する事もデザインです。
同じ杉でも木のどこを使うか、取るかで変わります。それは木が一点ものであり、唯一の価値を持っていることを意味します。そこが木の魅力でもあります。
頭の中で考え出したもの、想像できたものは作ることが出来ます。でもそれがコストと見合うか、ニーズと合うか、見極めなければいけません。そこを頭に置いておもしろいデザインを作っていただきたいと思います。

以上、第3回セミナー内容でした。

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by kizbiz | 2012-07-18 19:11 | 活動報告


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